消防士の魅力・生活編⑨《体が鍛えられる》

学生
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消防士になりたい、消防の仕事に興味があるけれど…

転職考え中
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体力トレーニングはかかせないの?

学生
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消防士は体が鍛えられていいよね?

転職考え中
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トレーニングジムに通ってるの?

学生
学生

体力錬成って聞いたけど何?

と想いや悩みを巡らせているのではないでしょうか?

この記事では、これらの想いや悩みを
『東京消防庁もとレスキュー隊長』の『バリー』が今までの経験から解説・アドバイスします。

最後まで読んでいただけたら、体力トレーニング事情がざっくり分かると思います。

ちなみに私は、

バリー
バリー

消防士は「やりがい」があって最高!

プライベートも充実させてくれて感謝!

って想っている幸せものです。

消防士になりたい興味がある方にとって、この記事が消防の世界に足を踏み入れる『きっかけ』になってもらえると嬉しいです。

体力錬成


東京消防庁では、職場内で行う体力トレーニングのことを「体力錬成(たいりょくれんせい)」と言います。

体力錬成は、

大隊の全員で行ったり…

ポンプ中隊だけで行ったり…

はしご隊などの小隊
で行ったりします。

このように部隊全体、あるいは部隊の一部で体力錬成を行う時は、はじめに体操を行い、ランニングをしてから「腕立て伏せ」「腹筋」「スクワット」などの筋力負荷をかけていきます。

時間は20分から30分程度。

限界まで行うのではなく、軽く汗をかく程度。

準備運動を兼ねて行うイメージです。

バリー
バリー

レスキュー隊の体力錬成は、上記の内容とは違います。

レスキュー隊は、ロープを登ったり、ロープを渡ったり、要救助者を引揚げたりしなければならず、それには強靱な筋力が必要です。

このため隊によっては、「懸垂」「八呼称腕立て伏せ」「サーキットトレーニング」「追い抜き走」など追い込む体力錬成を行います。


もちろん、個人で体力錬成を行うこともあります。

部隊全体あるいは部隊の一部で行う体力錬成では、体力向上には少し不足しているため、それを補うためです。

消防署には、ベンチプレス、バーベル、腹筋台、懸垂台などのトレーニング器具があります。

これを使って、個人で不足している筋力を向上させていきます。

私の場合は、ベンチプレスやバーベルを使った体力錬成はしません。

自重を使って、腕立て伏せ、腹筋、背筋、スクワットを中心に行い、ランニングを継続して行ってきました。

バリー
バリー

消防学校には体育館があり、その一角にトレーニング器具が用意されています。

ベンチプレスやバーベルはもちろんのこと様々なトレーニングマシーンがあり、自由に使うことができます。

経験から解説《消防士に必要な体力》 消防士になるための体力試験《対策と合格ライン》

年に1回の体力測定


話が少しそれますが、

東京消防庁の職員は、年に1回体力測定を行います。

健康管理ができているか、災害現場で活動できる体力があるかチェックするためです。

種目は、スポーツ庁の「新体力テスト」で示されている

握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン、立ち幅とびです。

年代別で点数化されていて、各種目を集計して5段階(A、B、C、D、E)で評価されます。

「A」が一番高い評価で「E」が一番低い評価です。

私が見てきた限り、ほとんどの人がA、Bの評価に入り(希に「C」評価の人がいますが)、健康管理上も体力的にも問題ないとされています。

もし「D」評価以下の職員がいれば、上司から「計画的に体力を向上させていきなさい」と指導を受けることになるでしょう。

バリー
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特別救助隊を目指す人、現役の人は、「A」評価の人がほとんどです。

私も常に「A」評価を維持してきました。

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ジムに通う人もいる


消防士は体力向上(維持)に高い意識を持っている人が多いです。

救助大会でいい結果を出すために、筋力アップを目指そう…

災害現場で体力不足を痛感したから、ランニングを強化しよう…

年1回の体力測定でいい結果を出そう…

バーベル100㎏をあげられるようになろう…

フルマラソンを走れるようになりたい…

トレイルランニングで色々な山を駆け登りたい…


様々な目標を持って、体力トレーニングを行っています。

トレーニング時間も様々で、

朝出勤する前や昼休み中にランニングや筋力トレーニングをする人もいれば、勤務後にジムに通う人もいます。

ジム通いは、もはや趣味になっている人もたくさんいます。


習慣化できる魅力

「体が鍛えられる」ことは消防士の魅力の一つです。

消防士は、体力がないと務まりません。

このことは消防士になってから、時間が経てば経つほど感じることです。

ベテランになり、年齢を重ねると体力の低下は否めません。

それでも災害に立ち向かわなければなりません。

このプレッシャーが、日々の体力トレーニング(体力錬成)のモチベーションにも繋がります。


私の場合は、このモチベーションを維持させながら、自重による体力トレーニングを行ってきました。

さらに日常のちょっとしたことにも気をつけています。

例えば、買い物に行くにしても車を使うのではなく、ランニングや自転車で行きます。

休みの日は、家でソファーに寝転んで、テレビを見ることはありません。

料理、掃除、家の修繕(DIY)など、何かしらやることを決めて動き回っています。

そうすることで体幹が強く、太りにくい体形を維持し、楽しく生活することができています。

バリー
バリー

仕事で必要になる体力を鍛えてきた結果、趣味の山登りが長く続けられています。

消防に入っていなかったら、体力維持は難しかったかもしれません。

ぜひぜひ消防の世界に!

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