転職して消防士に《社会人経験がある強み》

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今の会社を辞めて消防士になりたい…

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体力的に務まるだろうか?

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転職して消防士になる人って多いの?

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転職で参考になる人の経験談を聞きたい…

と想いや悩みを巡らせているのではないでしょうか?

この記事では、これらの想いや悩みを
『もと東京消防庁レスキュー隊長』の『バリー』が今までの経験から解説・アドバイスします。

最後まで読んでいただけたら、転職して消防士になるメリットが分かると思います。

ちなみに私は、

バリー
バリー

消防士は「やりがい」があって最高!

プライベートも充実させてくれて感謝!

って想っている幸せものです。

消防士になりたい興味がある方にとって、この記事が消防の世界に足を踏み入れる『きっかけ』になってもらえると嬉しいです。

転職して消防士になる人は多い



東京消防庁は、転職してきた人が多いです。

私の同期生には、

医療機器メーカーの営業をしていた人…

東京都内の病院で看護士をしていた人…

土木関係の仕事をしていた人…

教員をしていた人…

海上保安庁に勤めていた人…

警察官だった人…

大阪で消防士だった人…

消防学校の同期1クラス(35名)で7名が転職してきた人たちです。

けっこうな割合です。

正確なデータはありませんが、東京消防庁全体でも転職してきた人は多いと思います。

今まで勤めてきた消防署でも必ず転職して消防士をしている人がいました。

転職してきた人~二人の例~

医療機器メーカー営業から救急隊長へ


私よりも9歳年上の同期生Sさんの話です。

28歳で東京消防庁に採用されました。

前職は、医療機器を病院に売り込む営業の仕事で、5年勤めたそうです。

病院で仕事をしていると…

救急隊を見ることが多かったそうで、「自分も救急隊になって、直接人の助けになりたい」

と思い、東京消防庁採用試験に臨んだそうです。

消防学校では、いつもニコニコしていて、周りの皆を和ませるのが上手な方でした。

厳しい消防学校の生活もマイペースで穏やかにしていて、私は…

「やっぱり、前職がある人は違うな。余裕があるな」

とSさんのことをリスペクトしていました。

消防学校を巣立ち、同期生の皆が消防署で消防士をしていましたが…

2年が経ち、同期会でSさんに出会いました。

Sさんは、2年間で「機関」と「救急」の資格を取得していて、まもなく救急隊員になれると言っていました。

同期生のほとんどが、資格の取得に苦戦している時期です。

私もレスキュー隊の試験に合格できてませんでしたので、

「やっぱりSさんは、すごい!」と感心していました。

その後のSさんは、救急隊員を数年務めた後、救急機関員になりました。

さらに救急救命士の資格をとり、救急隊長を長く続けていきました。

災害現場で連携したことはありませんが、おそらくSさんのことでしょう…

精一杯、自らの手で「人助け」をしていたと思います。

バリー
バリー

Sさんは、転職して自分が目指す道「救急隊で人を助ける」ことを貫きました。

本当にカッコイイと思います。

やはり消防士(救急隊)として働くことに年齢は関係ないと思います。

下に貼った記事は、「消防学校の話」「年上の後輩の話」「救急隊の魅力」を書いています。参考にして下さい。

消防士に学歴は必要か?《経験から解説》 救急隊の魅力《間近で見てきた所見》

建築系の仕事から消防司令長へ



私が本庁勤務をしていた時の上司・Kさんの話です。

Kさんは、大学卒業後、建築の工事現場で作業員として、6年間働いていました。

かなりの重労働で、嫌になっていた頃、

たまたま「東京消防庁採用試験のポスター」見て、受験を決めたそうです。

受験を決意した理由は、「今の状況を変えたい」ということでした。

消防学校を巣立った後は、消防隊員として経験を積み、ポンプ機関員の資格をとり、最終的にはしご機関員をしていました。

その間、階級を順調に上げ、消防士長になっていました。

消防司令補の時に本庁勤務になり、2年程度で昇任し、消防司令として消防署に戻りました。

消防司令では、大隊長を2年勤めて、また本庁勤務になり、私の上司として一緒に仕事をしたわけです。

本庁勤務は、Kさん自らが希望した道だそうです。

Kさんは、頭の回転が速く、話をするのも、相手の話を理解するのも上手な人でした。

バリバリと仕事をこなし、消防司令長(課長)に昇任し、消防署に戻っていきました。

その後は、消防司令長として、消防署を転々と異動し、管理職を続けていきました。

Kさんのことですから、部下の働きやすい環境を整えながら、バリバリ仕事をこなし、部下からも上司(消防署長)からも信頼されていたと思います。

バリー
バリー

Kさんは、転職して管理職になっていきました。

前職で工事現場で働いていた時には、想像もしていなかったと思います。

Kさんのように転職して東京消防庁に入り、階級を上げて管理職になる人を多く見てきました。

「階級のこと」「資格のこと」について書いた記事がありますので、下にリンクを貼っておきますね。

消防士の人間関係《階級や上下関係も解説》 消防士の代表的な資格《救助・救急・機関・予防》

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社会人として基礎ができている強み




転職してきた人は、大学を卒業し、民間企業や他組織で勤めてきた人たちですので、「社会人としての基礎(能力)」が身に付いている人が多いです。

挨拶の大切さ…

組織人としての自分の立場や役割…

上司・同僚に対する付き合い方…

仕事への責任感…

仕事の計画性

たくさんの能力が身に付いています。

私は、高卒の10代で消防士になったので、これらの能力は、少し弱かった気がします。

そのため、社会の基礎を学びながら仕事をしている感じでした。

バリー
バリー

そういう世間知らずの怖さもあって、夜間大学に通うことにしたのです。

働きながら夜間大学に通ったエピソードを下の記事で書いたので参考にしてください。

高卒で消防士に採用《働きながら夜間大学へ》

話が少しそれてしまいました。

転職してきた人を見てきて思うのが…

コミュニケーション能力の高さです。

先輩や同僚に対する接し方や仕事を教わるときの姿勢…

上司に対する報告・連絡・相談の仕方…

仕事の引き継ぎ方や申し送りの仕方…

一般の会社や他組織で勤めてきた「社会人としての基礎」が消防署でも活かされていると思います。

コミュニケーション能力が高いと、訓練や災害現場にも活きてきます。

訓練で色々教えてくれる人は、中隊長や小隊長が中心です。

訓練が終わってアドバイスをくれたりするのが、先輩や同僚たちです。

ここで、人の話を聞く力だったり、質問する能力が高いと技術の習得に有利です。

技術の向上を積み重ねることで、災害現場でも活躍できるようになっていくのです。

バリー
バリー

体力的なことを心配する人がいますが、私は大丈夫だと思っています。

「消防職員採用試験を受験するシーズン」と「消防学校に入るシーズン」で合わせて2年ほど時間があると思います。

この期間に少しずつ運動習慣を身に付けてトレーニングを継続していけば、体力は付いていくでしょう。

「消防士になるための体力試験」「災害現場で消防士に必要な体力」について記事を書いていますので、下にリンクを貼っておきますね。

消防士になるための体力試験《対策と合格ライン》 経験から解説《消防士に必要な体力》

目標を持ち行動することが大切



転職して東京消防庁に入り、活躍している人が大勢いることを分かってもらえたでしょうか?

二人のエピソードを紹介しましたが、大勢いる人の中でほんの一握りの一例です。

二人のように将来の目標を立て、計画的に突き進むことができれば、少し採用が遅くなったとしても全く問題はありません。

というか、社会人経験があることで、有利になることが多くあると思います。

「人を助けたい」想いに年齢は関係ありません。

今の気持ちを大切にして、挑戦してみてはいかがでしょうか。

応援しています。

バリー
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